【第618】短期ではなく中長期 |
クラブで取り組んでいるものでこの2ヶ月間、以前に比べると良い方向性に進んでいるものがあります。
良い方向に進んでいる理由としては、その因果をつくり出すための取り組みを変更したことが1つ考えられます。
結果が出ているということは、そこに必ず原因があり、その原因をつくるために取り組みが大切になってくるということです。
ただ、結果が出ているのが、その原因のためであるのかは掘り下げて考えていく必要があり、ほかの原因が要因している可能性があります。
この掘り下げが「正しい現状認識」であり、すべては正しい現状認識から始まります。
そのことを考えると原因をつくるための取り組みに対して、まだ掘り下げて考えていくことができていないので、現在良い方向に進んでいるのは偶発的である可能性が考えられます。
仮に偶発的なものであった場合に、そのことを理解しておらず、原因をつくるための取り組みの成果であると間違った認識をすることは危険なことであります。
結果は短期的に出せばよいというわけではなく、中長期的に出し続けていく必要があります。
そのため、偶発的に出ている結果であるのに、原因をつくるために取り組んで成果であると認識して取り組みを続けることは、間違った取り組みを続けているということになります。
それでは偶発的な結果を出すことは可能かもしれませんが、中長期的に狙った結果を出すことはできなくなってしまいます。
「A=Bである」ならば、「B=Aである」状態をつくることができないということです。
正しい現状認識をして課題を見つけ、その課題を改善するための正しい改善策を考え、実行に移すことによって、「A=Bである」ならば、「B=Aである」状態をつくっていく必要があります。
良い結果が出ているから「OK」ではなく、その結果に再現性を持たせるために正しい現状認識を行い、実行に移していくことが大切になってくると思います。
そのことによって、より良いものにしていく必要がありますね。