2016年 09月 19日
【第197】本日の日経MJ |
本日の日経MJにスカイマークとネスレの記事が紹介されていました。
内容としては機内サービスの一環として、ネスカフェなどを
機内で無料で配布するという取り組みです。
この取り組みはスカイマーク・ネスレともにメリットがあると思います。
スカイマークとしては、今まで有料サービスの1つであったドリンクを
無料にすることでお客さまの価値提供に繋げることができると思います。
飛行機を選ぶ際の基準として、まず「価格」があると思います。
LCCの多く出ているのでこの価格は今後も競争が激しくなりそうですね。
価格以外価値を考えた場合、目的地まで快適に移動できることがあります。
例えば、機内サービス、座席の座り心地などが価値にあたると思います。
多くのLCCは、この価格以外の価値を極力省いていくことによって
経費を抑えて価格を抑えることができています。
そのため、今回のスカイマークの取り組みは1つお客さまの価値に繋がると思います。
(ただ、それだけのお客さま数を増やすことができるとは考えくにいですが...)
一方、ネスレとしては、販促チャネルを増やすことができます。
スカイマークの年間利用者は約600万人です。
この600万人という数字に販促できることは強力であると思います。
また、600万人にただネスレの商品をパンフレットで紹介するのではなく
商品を実際に試してもらうことができるというのは大きいと思います。
ネスレの場合は、機内サービス(コーヒーなど)がフロントエンド商品となり
そこからバックエンド商品(売りたい商品)に繋げていくという考えであると思います。
しかも、商品をお客さまに試してもらうのはネスレ側がするのではなく
スカイマーク側が準備するのでネスレとしては手間も大幅に削減できると思います。
しかし、ただフロントエンド商品を試してもらうだけではダメだと思うので
バックエンド商品に繋がりやすい仕組みをつくることが大切であると思います。
例えば、ネスレ商品の注文用紙を準備しておき、ほしい商品欄にチェックを入れて
航空チケットの番号を記載するだけで後日商品が自宅まで届くなどという仕組みです。
(できるだけお客さまが簡単にできる方法が良いと思います。)
スカイマークはお客さまの価値向上に繋げ、スカイマークの利用者を増やしていけるようにすること。
ネスレとしては、バックエンド商品を購入してもらえるようにすること。
これが最終的なゴールであると思うので、企業としてはここがブレてしまったらいけないと思います。
ゴールがあってこその取り組みであるので、この考えを忘れてはいけないですね。
by akasi25
| 2016-09-19 22:56