2017年 07月 06日
【第498】チームの在り方 |
先日、プロサッカーチーム「サンフレッチェ広島」の監督である森保氏が解任されました。
今季のサンフレッチェ広島のチーム状態は悪く、リーグ戦では降格圏で苦しんでおり、なかなか浮上のきっかけを掴むことができないまま、森保氏の解任という決断をチームは行っています。
森保氏は「プロは結果がすべての世界。皆さまに喜んでいただけるような結果を残すことができず、申し訳ありません」というコメントをしており、確かにプロは結果がすべてのあるので仕方のないことであるように感じます。
ただ、森保氏はサンフレッチェ広島を3度のJ1優勝に導いており、素晴らしい監督であることは間違いので、すべて森保氏だけの問題ではないと感じます。
広島は育成が素晴らしいという印象を持っており、広島ユース出身選手と言えば、柏木選手・槙野選手・高萩選手など数多くの一流選手を輩出しています。
それだけ組織としてのしっかりしており、育成した選手を中心にチームをつくっているという印象を持ちます。
そのことが広島の魅力であり、強みでもあったように感じます。
しかし、そのような育成した選手中心のチームづくりが変化してきており、育成出身選手を中心にチームづくりをできていない印象を持ちます。
以前は育成出身選手を中心にチームづくりを行いながらの足りないポジションに適切な選手を補強することで、チームづくりをしていたのですが、その選手補強も曖昧になってきているのではないかと思います。
若手選手は他のチームに期限付き移籍させており、広島ではなく他のチームを経験を積ませようとしている一方で、他のチームから選手補強をすることでチームづくりをしています。
1つサッカーといってもそれぞれのチームでビジョンがあり、考え方や戦い方は変わってきます。
そのため、育成年代からチームの考え方を知っている選手を中心にチームづくりをしたほうがより良いチームをつくることができる可能性は高まるのではないかと思います。
これがチーム資金が多くあり、一流選手の選手を獲得できるチームであれば話が変わってくると思うのですが、少なくとも広島はそのようなチームではありません。
そのため、より上記したことは大切になってくると思います。
また、チームの土台となる選手を育成する必要があり、そのためには時間軸が必要になってきます。
そのことを根気強く我慢しながらつくることができるのか、そうではなく他の手段に頼ってしまうのか。
この判断をすることは難しいことでありますが、その判断によって、将来のチームを決めるといってもよいのではないかと思います。
これは企業でも同じことであるので、リーダーがどのような判断をするのかは重要になります。
リーダーは方向性を示すことが必要であり、その方向性に導くためのプロセスを考えていく必要があります。
そこがブレてしまうことで組織としてもブレてしまうので、今後広島がどのような取り組みを行っていくのかには注目していきたいと思います。
by akasi25
| 2017-07-06 23:23