【第646】テレビを見ることも必要!? |
昨日、珍しくテレビを見ていると音楽チャンプという番組がやっていました。
内容としては、豪華優勝賞品をかけてNo,1を決定する次世代スター発掘バラエティー番組で、辛口審査員の厳しい評価とロボットの冷静な評価が採点基準になっています。
ロボットの評価は基本的な歌唱力であり、審査員の評価は表現力であるように感じました。
私は音楽のことをまったく知らないので、歌唱力も表現力もいまいちわかりませんが、両方大切なことはわかります。
ただ、歌っている人の歌を聞いていると上手なのでなにが良くて、なにが悪いのかはわかりませんが、歌唱力と表現力の違いがあるのはなんとなくわかりました。
歌唱力とは単純に「上手い」と基本的なことである一方で、表現力とは「相手の心を動かす」ということであると思います。
どちらも大切であり、どちらのほうが大切であるのか判断をすることは難しいかもしれませんが、歌手に必要とされているのは「表現力」であると思います。
歌によって歓喜や感動を巻き起こし、相手の心を動かすことができます。
すなわち、感情にアプローチすることによって、自分のことを好きになってもらうことが可能になるということです。
これは歌唱力が高いだけでは得ることができないことであると思います。
考えてみれば歌があまり上手くなくてもファンが多くいる歌手の方もおり、それは歌唱力ではなく表現力が優れているからであると感じます。
このような考えはトレーナーでも大切になってくるのではないかと思います。
トレーナーは接客業であるので、人を通じて価値を生み出す能力が必要であり、その際に歌唱力(基本)も大切になりますが、表現力(感情)でどのようにアプローチするのかも必要になってきます。
ただ、矛盾しているかもしれませんが、表現力(感情)だけでお客さまに価値を与えることができる甘い世界ではないので、あくまでも歌唱力(基本)が大切です。
これは歌手でも同じことが言えるかもしれませんが、トレーナーの場合は顕著に出てくるのではないかと思います。
木の幹となるものと枝葉になるものを判断し、なにが本質であるのかを捉えることが必要になってくると思います。
そのため、まずは幹を太くするために取り組み、そこから枝葉を取り組んでいく必要がありますね。