【第692】明暗を分ける理由 |
本日の日経新聞に「スーパー2年連続減収」をいう記事がありました。
同記事によると、景気の拡大基調が続くなか、小売業で明暗が分かれており、全国のスーパーの既存店売上はネット通販などの競争激化により2年連続で減少し、コンビニエンスストアや百貨店も伸び悩む一方で、ドラッグストアはスーパーなどが得意とする食品や日常品を充実させ客を呼んでいるということです。
先日のブログで同業界だけでなく他業界の動向にも注目することがあるということを記しましたが、まさに他業界が参入することによって、スーパーは厳しい戦いを強いられているように感じます。
そんなスーパー業界でもすべての店舗が苦戦しているわけではありません。
例えば、「スーパーオオゼキ」という関東の一部の地域にドミナント出店しているスーパーがあるのですが、そのスーパーは前年こそ約0.7%の売上減少となっているのですが、一昨年は約7%の売上増となっています。
そして、10年前と比べると約50%の売上増となっています。
小売業界が厳しいと言われている中でこれだけの結果を残すことができていることは素晴らしいことであると感じます。
そのような結果が出すことができるのにも原因があり、同スーパーのHPを見ると「他者に負けない3つの特徴」が記されています。
① 立地
② 商品力
③ 付加価値
この違いをお客さまに打ち出すことによって、選ばれる理由をつくっているということです。
皆さんは、普段買い物をするスーパーの特徴や他店との違いをご存知ですか?
多くの方は知らない(もしくはない)と思いますし、特徴や他店との違いがないということは「選んでいる理由がない」ということになります。
そのことが意味することは「どこでもよい」ということです。
やはり、「選ばれる理由」をつくることは大切であり、その理由をつくることで同業界だけでなく他業界が参入する時代でも強さを見せることができると思います。
これは私たちフィットネス業界でも同じことが言えます。
ファミリーマートのフィットネスクラブである「Fit&GO」が来月の2月14日に1号店がオープンします。
私自身はまったく驚異には感じないのですが、5年で300店舗を目指しているということで資本の違いは大きいものがあります。
また、健康産業は廃れていることはないので、今後も様々な企業が参入することも考えられます。
そのような時代に自分たちが選ばれるための理由をつくる必要があり、そのために個人としても能力を高めていく必要があります。
そういう意味では他業界で良い実績を起こしている企業は参考になることが多くあるので、広い感度を持ち、様々なことを参考し、新たなものを創造できるようにしていきたいと思います。