【第726】給与とは |
昨日の日経新聞に『「初任給に差」広がる』という記事がありました。
内容としては、一律だった新卒社員の待遇を見直す企業が増えており、フリーマーケットアプリ大手のメルカリは、インターンシップの実績を入社後の年収に反映させる制度を導入するということです。
一般的に企業に入社すると当たり前のように給料をもらうことができます。
私自身はこのことに疑問を感じる一面があります。
一部の人を除いて、入社して数年は企業に貢献できることは少ない状態であるにも関わらず、給与をもらうことができてしまいます。
フィットネスクラブで考えると、お客さまから会費をもらうことによってクラブ運営することができます。
そして、この会費はお客さまの「不」を解消することによって得られるものであり、その「不」を解消できなければ会費をもらうことができず、クラブを運営することができなくなります。
それを企業で考えると、企業の「不」を解消することによって、はじめて給与をもらうに値するにも関わらず、「不」を解消していないのに給与をもらっているということになります。
これは普通のことではなく、異常なことであるように感じます。
そのため、普通は企業に入社すると企業に勉強代としてお金を支払いながら仕事を行い、仕事ができるようになってから給与をもらうことが普通であるように感じます。
このことは私が自社に入社したときから疑問に感じていたことであります。
なんでなにもできないのにお金をもらうことができるのか、世間では当たり前のことであるかもしれませんが、普通に考えると当たり前でないように感じます。
そのようなことを考えると、記されているように新卒社員の給与が一律であるということも、普通のことではなく異常なことであり、それぞれに能力差があり、給与が違うことも当然のことになります。
そういう意味では、今後は所謂「初任給」に差が出てくることは必然であるように感じます。
その差をどのように決めるのかは難しいものでありますが、「すべて同じ」という考えはなくなってくると思います。
そのため、「個」は大切であり、「個」の能力という土台があってからの企業という形が当たり前になるように感じます。
「個」の必要性は将来的に高まり続けていきますね。