【第828】昨日の日経MJ |
昨日の日経MJに「加熱式たばこ吸える店開拓」という記事がありました。
同記事の内容としては、たばこ産業への逆風が高まるなか、各社は加熱式たばこの持つメリットを地道に説明して利用環境を整備する活動に力を入れているということです。
この記事を読んで疑問に感じることは、加熱式たばこの「メリット」という表現です。
結局はたばこであるので、そこにメリットが存在するのかと考えるとまったく存在しないと思います。
加熱式たばこは、煙やにおいがないのが特徴であり、有害物質も9割近く軽減されているということですが、カラダに害があることは変わりません。
煙やにおい、有害物質が9割近く軽減されることがメリットなのかと考えると、府に落ちないところが多くあります。
そして、受動喫煙による健康被害については未解明な部分があるということですが、加熱たばこもニコチンが発生するので、個人的には受動喫煙による健康被害はあると考えています。
禁煙者の中にはたばこの煙やにおいが嫌という方が多いと思いますが、本質的には「健康被害」が挙げられると思います。
そのため、たばこのないところへ行くのですが、加熱式たばこによって、その境界線が広がっていくことは疑問に感じます。
同じたばこであるので、そのあたりは考える必要があるのではないかと思います。
こうした取り組みはたばこ産業が衰退してきているために、どうにかして市場規模を高めていきたいという思いがあります。
しかし、そのことによって、禁煙者の健康被害が広がってしまうことは考えていないのではないかと感じます。
「加熱式たばこ」という従来とは違うアプローチによって、新たな市場を生みだしていることはすごいと感じますが、結局は「たばこ」であるので、そのあたりをどのように考えていくのかは難しいところですね。
これはJT(日本たばこ産業)も強く感じていると思いますが、そのことを考えるとどのような仕事をするのかは重要になってきます。
世の中の人たちに貢献できる仕事、誇れる仕事というのは、素晴らしい職業であると感じ、フィットネスクラブは健康産業なので、世の中の健康をつくっています。
その思いを実現できるか、できないのかは取り組みによって決まるので、健康をつくるためになにがすべきであるのかと常に考え、行動に移していきたいと思います。