【第979】大切なのは非日常ではない |
本日の日経新聞に三浦知良選手のコラムがありました。
「決戦前 特別なことをせず」という記事であり、決戦前などは特別な準備をしようとしがちですが、「特別なことをしない」ことが重要になると記されています。
私もサッカーを長年していたので、「決戦前」というのは何度も経験していますが、振り返るとその都度「特別なこと」をしていました。
例えば、普段とは違う食事を摂ることはもちろん、入念にストレッチをしたり、音楽を聴いたりと決戦前は今までの日常とは大きく違うものになっていました。
当時はそのことが普通であると感じていたのですが、三浦選手の考えを今では理解できるような気がします。
三浦氏が伝えたいことは、日常をどれだけ高められるのかということであると感じます。
「決戦前」は特別であるのは当然ですが、その特別な日の前日に取り組みを大きく変えたところで、結果に大きく影響を与えるわけではないと思います。
そうではなく、日常をどれだけ高めることができているのかが重要になってきます。
決戦前は「非日常」であり、非日常は日常に比べると圧倒的に少ないです。
そのことを考えると、日常をどれだけ高めることができるのかで結果が大きく左右されるのは当然のことであり、その積み重ねが重要になってきます。
日常を無視して非日常だけ意識的に高めたところで、結果が出ないことはイメージできるのではないかと感じます。
これは仕事でも同じように捉えることができるので、日常をどのようにつくっていくのかが重要になります。
日常があってこその結果になるので、自立や基本習慣を徹底していくことが求められます。
これは個人はもちろんですが、チームで考えても高めることができていないので、日常を高められるような環境を整えていくことが大切になってきます。