【第1115】たった2%のために |
昨日の日経MJに「ペットボトル2%軽く」という記事がありました。
同記事の内容としては、従来よりも重さを2%削減した容量のペットボトルを開発し、そのことによって、0.6グラム軽くなったということです。
この記事を見たときは「たった2%か」と感じたのですが、2%削減することにより、年間の材料費が1000万円程度抑えることが可能であるということです。
大企業において1000万円がどれだけの数字であるのか、2%削減するためにどれだけの費用投資をしたのかはわかりませんが、大企業であっても2%の改善のために取り組んでいるということは大切な観点であると思います。
また、別の記事ではロッテ「チョコパイ」のことが記されており、チョコパイと聞くとすでに完成された商品であるイメージでありますが、成長させるために工夫し続けているということです。
このように今あるものを当たり前と考えるのではなく、少しでも改善できることや良くしていくことを考えていくのは大切だと感じます。
これが「考える」ということになり、新たなものを「創造」することに繋がってきます。
この部分は日常で過ごしてしまうことによって忘れ去られる観点であると考えており、そのことによって、より良いものに繋がっていきません。
どうしても今あるものではなく、新しいものや取り組みを考えようとしてしまい、現在取り組んでいるものを棚卸しすることがないためです。
もちろん、新たなものを創造するのは大切になり、このことができなければ発展にも繋がっていきません。
ただ、今取り組んでいることが土台になっているのであれば、その部分を棚卸しすることによって、より良いものにしていくために考えることも大切になってくると思います。
スポーツで考えると新たな戦術を取り入れるのはもちろんですが、同じ練習を繰り返すことによって完成度を高めることで、チームの強さになっていきます。
そのため、1日で劇的に改善するというのは考えにくく、少しずつ改善することによって、結果として大きな強みに変わっていきます。
これはビジネスでも同じことが言えるので、少しでもより良くしていくために何が必要であるのかを考え、行動し続けることが求められると感じます。