【第1259】社会に出る前に |
自クラブでは社員だけではなくパートナースタッフと一緒に運営しているのですが、パートナースタッフの多くは大学生となっています。
先日、その中の1人が「教えるって難しいですね…」と私に話しかけてきました。
パートナースタッフの仕事のすべてを社員スタッフが教えることができず、多くの仕事をパートナースタッフが教えることになってきます。
そのため、大学生であっても仕事において先輩が後輩に教える場面が多々あります。
そのような状況があるために「教えるって難しいですね…」という言葉が出てきたのだと思います。
このスタッフが言っているように教えることは簡単ではなく、それは相手に伝わりやすい言葉を選択することがまず難しいためです。
仕事というのは同業種で働いていない限り、未経験なものになり、未経験ということは何も知らない状態であるということになります。
例えば、私は長年サッカーをしていたのですが、サッカーをまったく知らない人に対して、一からサッカーのすべてを教えようとすると、根気のいることであり、時間をかけて取り組む必要があります。
それは専門用語の1つ1つを説明しなければならず、どれだけ時間がかかるのかを考えるだけで正直イヤになり、簡単なことではありません。
仕事でもまったく同じような状況であり、何も知らない状態の人に対して、わかりやすいように伝えるのは「難しい」ことになってきます。
ただ、社会に出る前の大学生のころにそのような感情を抱き、どのように改善していく必要があるのかを考える機会があるのは大きなプラスになると思います。
それは社会に出ると間違いなく「教える」という立場に立つことが考えられるためです。
そのときにはじめて「教えるって難しい」と感じるのではなく、早い段階でそのことに気づき、改善するための行動ができていれば、社会を生きる上で大きなアドバンテージになっていくと思います。
そういう意味では以前もブログで記したことがありますが、社会に出る前のスタッフが多くいる自クラブにおいて、仕事を通じて将来に生かせるような経験をできるような環境をつくっていくことも考えなければいけないと改めて感じます。